脂性肌、夏はテカって冬はつっぱるなら季節と部位で分けるケア

根拠の内訳:出典 7件大規模・体系的な研究 2件小規模・観察研究 2件学会・公的機関 3件確認 次回確認 出典を見る根拠の基準

季節が変わると部位ごとに肌の反応が違うので、夏はTゾーンに塗る量を減らし、冬は頬に保湿をもう一層重ねます。

眉の上の額、眉間、鼻筋が皮脂でテカり、毛穴が細かく見える顔の上半分
このノートで扱うこと全7項目
  1. 夏のTゾーンは、なぜよけいにテカる?
  2. 冬の暖房で頬がつっぱるときは、どうする?
  3. Tゾーンと頬は、季節ごとに同じように変わる?
  4. 脂性肌の洗顔料・日焼け止め・クッションファンデも季節で変える?
  5. 季節・部位ごとの配分と、季節の変わり目の2週間チェック表
  6. 季節のケアを変えても続くとき、皮膚科に相談する目安は?
  7. この記事の根拠、要点は3つ
場面 内容 根拠
夏の暑さ 体温が1°C上がるごとに皮脂の分泌が10%ずつ増え、夏は皮脂と汗がどちらも多くなることがあります 韓国疾病管理庁・機関
冬の暖房の室内 湿度23.05%の冬の室内に6時間いたところ、クリームを塗らなかった側の顔のざらつきが7.38%増え、塗った側には有意な変化がありませんでした 2023 PMID 37357654・A
額と頬 韓国人男性100名の研究で、額の水分の逃げ方は夏21.41、冬17.40 g/h/m²と違いましたが、頬には季節の差がありませんでした 2022 PMID 35677917・A
季節についての結論 季節・気候を扱った11本は結果が分かれ、室内の湿度を見た2本では湿度と水分の逃げ方のあいだに相関がありませんでした 2022 PMID 35677917・A
冬の6週間の保湿 若い女性16名が顔の片側にだけ1日2回6週間保湿クリームを塗ると、その側は水分が高く、水分の逃げ方は少ない結果でした 2003 PMID 14571069・B

夏のTゾーンは、なぜよけいにテカる?

暑さで体温が上がると皮脂が増えやすいため、同じ製品を使っていても夏の午後はTゾーンがよけいにテカります。韓国疾病管理庁(KDCA)は、体温が1°C上がるごとに皮脂の分泌が10%ずつ増え、落ち着いていたニキビが夏にひどくなることがあると説明しています。

この時期は、額・鼻に塗っていた化粧水と乳液をそれぞれ1回分減らし、頬は春と同じ量のままにしてみます。通学や外回りのように日差しの下に長くいる日は、午後3時ごろにあぶらとり紙でTゾーンを1回押さえ、その回数を書いておきます。冷房の強いオフィスに一日いる日は頬がかえってつっぱることがあるので、Tゾーンと頬を同じ日に別々に点数をつけます。

日の差す教室の席で、制服姿の生徒が片手で額に白い紙を押し当てている様子
日差しの下に長くいる日は、午後にあぶらとり紙でTゾーンを1回押さえ、その回数を書きます。

冬の暖房で頬がつっぱるときは、どうする?

暖房で乾いた室内に長くいる日は、頬に保湿をもう一層重ねるのが先です。2023年の韓国の研究では、湿度23.05%の冬の室内に6時間いた女性20名で、クリームを塗らなかった側の顔のざらつきが7.38%、しわの指標が5.84%増えましたが、クリームを塗った側には有意な変化がありませんでした。

同じ研究で、腕は塗らなかった側の水分の逃げ方が6時間後に26.70%増えました。2003年の半顔試験でも、冬に顔の片側だけ6週間保湿した16名は、その側の水分のほうが高い結果でした。どちらの研究も小規模で、複数の成分を含む製品の試験なので、「冬は頬にもう一層」を基本にし、Tゾーンはテカりの点数を見ながら別に決めます。

目の下の頬に白い角質がめくれ、うっすら赤みのある顔の横の接写
暖房を使う月は、頬のつっぱりの点数が先に上がるかどうかを見ます。

Tゾーンと頬は、季節ごとに同じように変わる?

同じようには変わらないことがあります。2022年のシステマティックレビュー(ヒトの研究15本)に載った韓国人男性100名の研究では、額の水分の逃げ方は夏のほうが高く、頬・腕には季節の差がありませんでした。チェコの女性の研究も、頬には季節による差がなかったと報告しています。

ただし中国人女性206名の研究では逆に、秋・冬の額の水分の逃げ方が夏より高い値でした。レビューの著者たちは季節の影響について意見は一致していないとまとめ、2016年の湿度に関する文献レビューも結論を出せていません。そのため「冬はかならず乾燥肌、夏はかならず脂性肌」と決めるより、部位ごとの点数を2週間書いて、自分の肌がどちらに動くかを確かめます。

脂性肌の洗顔料・日焼け止め・クッションファンデも季節で変える?

変えるとしても、1つの季節に1つずつだけにします。韓国疾病管理庁は、ニキビのある肌には油分の少ないジェルタイプの日焼け止め、オイルフリーのリキッドファンデーションと保湿剤をすすめ、面ぽうのできにくさをうたう表示のある製品を使い、毎晩メイクを落とすよう案内しています。

夏に日焼け止めをジェルタイプに変えたなら、その2週間は洗顔フォームとクッションファンデはそのままにします。大韓皮膚科学会は化粧水を収れん化粧水と柔軟化粧水に分け、皮脂の分泌が多い部位とそれ以外の部位で使い分けるよう説明しています。1つの製品でTゾーンと頬の量だけを変えても、同じ考え方を当てはめられます。

洗面台の前で、ぬれた顔に手を当て、片方の肩に白いタオルをかけた男性
洗顔料を変えた季節は日焼け止め・クッションファンデをそのままにして、洗顔後のTゾーンと頬の感じを別々に書きます。

季節・部位ごとの配分と、季節の変わり目の2週間チェック表

季節 Tゾーン(額・鼻) 頬・あごのライン 先に見ること
夏 化粧水・乳液をそれぞれ1回分減らす 春と同じ量 午後のテカりの点数
冬 薄く1回 乳液かクリームをもう一層 洗顔後の頬のつっぱりの点数
春・秋の変わり目 前の季節の量から始める 前の季節の量から始める 下の2週間の表
日付 変えたもの(1つだけ) Tゾーン午後のテカり(0〜3) 頬のつっぱり(0〜3) 冷暖房をつけた時間 新しい吹き出物の場所
1日目 例:頬に乳液を一層追加
4日目 そのまま
7日目 そのまま
14日目 続ける/元に戻す

14日目に頬のつっぱりが減ってTゾーンの点数が変わらなければそのまま続け、Tゾーンのテカりや吹き出物が増えたなら、足した一層を頬にだけ残すか元に戻します。

季節のケアを変えても続くとき、皮膚科に相談する目安は?

  • 頬の保湿を増やしても、ひび割れ・かゆみ・赤みが2週間を超えて続くなら、皮膚科を受診してください。
  • 冬になるたびに、顔だけでなく体まで広く皮がむけるなら、ただの季節の乾燥かどうか皮膚科で確かめてもらいましょう。
  • 吹き出物がひどく、生理が不規則だったり毛が増えたりしているなら、大韓皮膚科学会の案内のようにホルモンの検査が必要なこともあるので、医療機関に相談してください。
  • 季節に合わせて量を変えたのに吹き出物が減らずに続くなら、皮膚科で相談してみてください。

この記事の根拠、要点は3つ

  • 湿度23.05%の冬の室内に6時間いた韓国人女性20名の2023年の半顔比較研究(PMID 37357654)では、クリームを塗らなかった側の顔のざらつきは7.38%増え、塗った側には有意な変化がありませんでした。
  • 2022年のシステマティックレビュー(PMID 35677917、ヒトの研究15本)に載った韓国人男性100名の研究では、額の水分の逃げ方は夏21.41、冬17.40 g/h/m²と違いましたが、頬には季節の差がありませんでした。
  • 韓国疾病管理庁は、体温が1°C上がるごとに皮脂の分泌が10%ずつ増え、夏にニキビがひどくなることがあると案内しています。

よくある質問

混合肌はTゾーンと頬を分けてケアしたほうがいい?

塗る量を分けるくらいで別々に気にかけるのが現実的です。2022年のシステマティックレビューに載った韓国人男性100名の研究では、額の水分の逃げ方は夏と冬で違いましたが、頬には季節の差がありませんでした。大韓皮膚科学会(韓国の皮膚科学会)も、皮脂の多い部位とそれ以外の部位で使う化粧水を分けて説明しています。

乾燥肌なのにニキビができるのはなぜ?

皮脂が少なくても毛穴がふさがればニキビはできることがあります。韓国疾病管理庁(KDCA)は、冬は角質がはがれ落ちる速さが遅くなり、厚くなった角質層が毛穴をふさぐとニキビが悪くなることがあると説明し、大人のニキビは顔の皮脂が多くない場合もあると案内しています。乾燥するからと重い油分だけを増やすより、面ぽう(ニキビのもと)ができにくいとする表示のある保湿剤で量を合わせてみてください。

脂性肌に合う成分は何?

成分ひとつを正解として挙げられる比較の根拠は、この記事の資料にはありません。韓国疾病管理庁は、ニキビのできる肌なら、オイルフリーや、面ぽう・ニキビのできにくさをうたう表示のある製品と、油分の少ない保湿剤を選ぶよう案内しています。成分名よりこうした表示と質感を先に見て、季節ごとに塗る量を調整してください。

出典

  1. Six hours in low-humidity winter indoor air and a ceramide-containing cream, split-face study in 20 Korean women, 2023 (PMID 37357654)A
  2. Season, climate, air pollution and transepidermal water loss, systematic review of 15 human studies, 2022 (PMID 35677917)A
  3. Six-week split-face moisturizer trial in winter, 16 young women, 2003 (PMID 14571069)B
  4. Ambient humidity and the skin, literature review, 2016 (PMID 27306376)C
  5. Korea Disease Control and Prevention Agency (KDCA) National Health Information Portal — Acne (Korean)機関資料
  6. Korean Dermatological Association — Basic skin care products (Korean)機関資料
  7. Korean Dermatological Association — Acne vulgaris (Korean)機関資料

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