肌荒れで化粧品が合わないとき、いったん止めて1つずつ戻す順番

根拠の内訳:出典 6件大規模・体系的な研究 1件小規模・観察研究 3件学会・公的機関 2件確認 次回確認 出典を見る根拠の基準

洗顔料と保湿剤だけを残してほかはすべて止め、落ち着いたら1〜2週間おきに1つずつ戻して、肌荒れの原因になった製品を探します。

渦巻き模様に広がったアイボリー色のクリームの真ん中に、透明なしずくが1滴落ちる瞬間の接写
このノートで扱うこと全7項目
  1. 肌がひどく荒れたら、まず何を止める?
  2. なぜ一度にではなく1つずつ戻すの?
  3. 角質ケア・レチノール・ビタミンCはいつから再開していい?
  4. どの順番で戻すと原因を見つけやすい?
  5. 週ごとの戻す順番表
  6. こんな反応が出たら皮膚科へ
  7. この記事の根拠をふりかえる
項目 ポイント 根拠
残すもの 刺激の少ない洗顔料と保湿剤を1つずつだけ残し、ほかはすべて止めます 大韓皮膚科学会 · 学会
戻す間隔 落ち着いたら1〜2週間おきに1つずつ加えます 大韓皮膚科学会 · 学会
どのくらいよくあるか 一般の1,609人のうち196人(12.2%)がこの5年以内に化粧品・洗面用品で異常な反応を経験し、女性では顔が60%でした 1987 PMID 19457012 · B
最初に疑う成分 化粧品アレルギーの75人で、いちばん多い原因成分は香料(45.1%)、原因製品の52.3%はスキンケアでした 1987 PMID 3652687 · B
かかる期間 製品を5つ使っていたなら、1つずつ戻すのに5〜10週間かかります 編集部の計算

ここで出典にした学会は、韓国の皮膚科専門医の学会である大韓皮膚科学会と、米国皮膚科学会(AAD)です。

肌がひどく荒れたら、まず何を止める?

洗顔料と保湿剤を1つずつだけ残し、ほかはすべて止めます。大韓皮膚科学会は、化粧品のせいで肌が敏感になったと疑われたら使っていた製品をすべて中止し、刺激のない洗顔料と保湿剤だけを使って、症状がおさまったら1〜2週間おきに1つずつ足すよう案内しています。

残す2つは「いちばん長く問題なく使ってきたもの」で選びます。買ったばかりの洗顔料を残すと、それが原因である可能性を消せないからです。化粧水・美容液・アンプル・クリーム・日焼け止め・メイク用品は1つのポーチにまとめ、止めた日付をポーチに書いておくと、戻すときに迷いません。

なぜ一度にではなく1つずつ戻すの?

いくつも同時に戻すと、反応が出てもどの製品のせいかわからないからです。一般の1,609人に聞き取りをした1987年の研究では、異常な反応のほとんどが刺激による反応でアレルギーはまれでしたが、刺激は複数の製品が重なるといっそう見分けにくくなります。

アレルギーのほうも無視はできません。貼布試験を受けた一般の20,107人をまとめた2019年のメタ分析では、接触アレルギーの有病率は20.1%で、女性(27.9%)が男性(13.2%)より高い結果でした。大韓皮膚科学会は、香料のアレルギーだけでも全人口の1%に起こるほどよくあると書いています。1つずつ戻せば、刺激でもアレルギーでも、原因の候補が1つにしぼられます。

角質ケア・レチノール・ビタミンCはいつから再開していい?

肌荒れが出た日から休み、基礎の製品がすべて戻ったあと、いちばん最後に1つずつ戻します。角質ケア製品とレチノール・ビタミンCは、ヒリヒリや乾燥といった刺激の報告が多いほうなので、基礎の段階とまぜて戻すと何が原因だったのかがぼやけます。

再開するときも間隔は同じです。たとえば角質ケアの化粧水を先に戻したなら、1〜2週間はそれだけを見守り、問題がなければレチノールかビタミンCのどちらかを次の順番で戻します。試験期間や旅行のように肌の状態を判断しにくい週は、新しく戻すのを1週間先に延ばします。

どの順番で戻すと原因を見つけやすい?

毎日広く塗る基礎の製品から始め、刺激の報告が多い機能性の製品をあとにする順番だと、記録が読みやすくなります。また同じ段階の中では、全成分に香料のない製品を先に、香料の入った製品をあとに回します。

香料をあとに回すのは、原因成分のデータがあるからです。化粧品アレルギーの75人を分析した1987年の研究では、原因成分の45.1%が香料で、防腐剤の1つ(Kathon CG)が11.0%で続きました。韓国でも、韓国人女性7,440人が化粧品の原料・完成品4,606件を貼布試験で調べた12年分のデータから一次刺激の基準をつくった研究があるほど、製品によって刺激の程度は違います。

夜の窓辺の机で、スタンドの明かりの下に髪を結んだ人が背を向けて座っている部屋の様子
その日戻した製品と肌の反応は、毎晩同じ時間に1行で書いておきます。

週ごとの戻す順番表

製品の数に合わせて行を増やします。反応が出た週はその製品を外し、落ち着いてから次の行へ進みます。

週 使うもの 新しく戻すもの 見る反応 書いておくこと
止めた週 洗顔料・保湿剤 なし 新しく出る数が減っていくか 止めた日付
落ち着いてから1〜2週 洗顔料・保湿剤 日焼け止め ヒリヒリ・赤み 戻した日付・塗った部位
その次の1〜2週 上+日焼け止め 化粧水 小さなブツブツ・かゆみ 全成分の香料の有無
その次の1〜2週 上+化粧水 美容液・アンプルのどれか1つ 赤み・新しい吹き出物 製品名
その次の1〜2週 基礎すべて メイク用品1つ 頬・あごの小さなブツブツ 落とした時刻
最後 基礎すべて 角質ケア・レチノール・ビタミンCのどれか1つ つっぱり・皮むけ 使う回数

読み方:戻してから数日のうちにヒリヒリやかゆみが出たら刺激かアレルギーを、数週間かけて小さなブツブツが増えたら毛穴づまりを疑います。反応が出た製品は、名前と全成分を写真に残しておくと受診のときに使えます。

緑の葉の鉢の向こう、明るい窓辺でれんが色の服の女性が両手でカップを包み、外を見ている横顔
1つ戻したら1〜2週間はそのまま見守り、反応がなければ次の行に進みます。

こんな反応が出たら皮膚科へ

  • 腫れて水ぶくれができたり、じゅくじゅくしたりしたら、順番表をいったん止めてすぐに皮膚科を受診してください。
  • 塗ってから30〜60分のうちにじんましんやほてりが出たら、その製品を洗い流して受診してください。息苦しさや唇の腫れがあれば救急外来へ行く必要があります。
  • 洗顔料と保湿剤だけにしても2週間を超えて新しく出続けるなら、製品以外の原因もいっしょに見てもらうために皮膚科への相談を考えてください。
  • 戻すたびに似た反応がくり返されるなら、パッチテストで原因の成分を探せることがあるので、皮膚科で相談してください。

この記事の根拠をふりかえる

  • 一般の1,609人に聞き取りをした研究(1987年、PMID 19457012)では、196人(12.2%)がこの5年以内に化粧品・洗面用品で異常な反応を経験し、ほとんどが刺激による反応でした。
  • 化粧品アレルギーの患者75人を分析した研究(1987年、PMID 3652687)で、もっとも多く確認された原因成分は香料(45.1%)でした。
  • 一般の20,107人をまとめたメタ分析(2019年、PMID 30370565)では、接触アレルギーの有病率は20.1%でした。

よくある質問

トラブル肌とはどんな肌?特徴はある?

「トラブル肌」は診断名ではないため、決まった特徴の一覧はありません。大韓皮膚科学会(韓国の皮膚科専門医の学会)は、化粧品をつけるとヒリヒリしたり赤くなりやすかったりと刺激に反応しやすい肌を敏感肌として説明しています。こうした反応がくり返されるなら、製品を減らして1つずつ確かめるやり方が合っています。

肌がひどく荒れたとき、基礎化粧品は全部やめるべき?

全部やめるより、長く問題なく使ってきた洗顔料と保湿剤を1つずつ残します。大韓皮膚科学会は、化粧品による刺激が疑われたら使っていた製品をすべて止めて刺激のない洗顔料・保湿剤だけを使い、症状がおさまったら1〜2週間おきに1つずつ足すよう案内しています。角質ケア・レチノール・ビタミンCは、基礎の製品がすべて戻ったあと、いちばん最後に加えます。

サプリやコラーゲンを飲んだらかえって肌荒れした、やめるべき?

口からとる製品と肌荒れの関係は、この記事が参考にした根拠にはないため、やめるべきとは答えられません。米国皮膚科学会(AAD)は、飲んでいる薬でニキビができることがあり、疑わしければ処方した医師に相談するよう案内しています。口からとるものも飲み始めた日を書いておき、医師や薬剤師に相談してください。

出典

  1. Korean Dermatological Association — Cosmetics overview and adverse effects (Korean)機関資料
  2. AAD — Adult acne: Why it happens and what you can do for it機関資料
  3. Adverse reactions to cosmetics and toiletries: interviews with 1,609 people in the general population, 1987 (PMID 19457012)B
  4. Ingredients behind cosmetic contact allergy: 75 patients, 1987 (PMID 3652687)B
  5. Safe range for primary irritation from cosmetic patch tests in 7,440 Korean women, 2014 (PMID 24117720)B
  6. Prevalence of contact allergy in the general population: meta-analysis of 28 studies, 2019 (PMID 30370565)A

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