洗顔フォームを変えたら2週間、つっぱりと吹き出物で相性を見る
新しい洗顔フォームは2週間、洗顔後のつっぱりが何分続くかと新しい吹き出物の数を書き、1週目と2週目を比べてから使い続けるか決めます。

このノートで扱うこと全8項目
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 1週目と3週目 | 敏感肌の女性40名の比較で、市販の洗顔料の群の刺激の報告は1週目20%、3週目10%で、HMPフォームの群はどちらの時点も5%でした | 2013 PMID 24305430・A |
| 香料入りのフォーム | 敏感肌の153名を対象にした3週間の二重盲検試験で、香料入りの洗顔フォームも、無香料の泡立たないタイプと同じくらい問題なく使えました | 2015 PMID 26682289・A |
| やさしいとされる洗浄成分 | パッチテストを受けた患者24,097名のうち、グルコシド系への陽性反応は2.0%(470名)でした | 2022 PMID 35551968・B |
| 使う量 | 13名の腕に貼ったパッチテストで、2mg/パッチの量では13名中10名に反応がなく、20mg/パッチでは13名中11名に刺激が出ました | 1999 PMID 18503452・B |
| 洗顔の役割 | 大韓皮膚科学会は洗顔料を、皮脂や汗を取り除いて肌を清潔に保つ基礎化粧品と定義しています | 大韓皮膚科学会(韓国)・学会 |
新しい洗顔フォーム、なぜ2週間様子を見る?
最初の数日の感じ方と、2週目の感じ方が違うことがあるからです。2013年のランダム化試験では、市販の洗顔料を使った敏感肌の女性の刺激の報告が、1週目の20%から3週目には10%に減りました。
逆に、2週目になってもヒリヒリ感が変わらない、あるいは新しいぶつぶつが増えていくなら、慣れの途中というより合っていないと読みます。だから初日の印象で捨てることも、我慢して使い続けることもせず、14日を前半と後半に分けて比べます。この期間に日焼け止めや化粧水まで一緒に変えると原因が分けられないので、新学期や引っ越しのように生活が大きく変わる週は避けて始めるほうがよいでしょう。

弱酸性の洗顔料に変えたら、吹き出物が増えたのはなぜ?
弱酸性という表示ひとつでは説明がつかず、洗浄成分・香料・量・同じ時期に変えたほかの製品をあわせて見る必要があります。弱酸性のフォームが大人の顔の小さなぶつぶつを増やすか減らすかを直接比べた研究は、この記事の根拠資料にはありません。
洗浄成分については手がかりになる資料があります。北米でパッチテストを受けた患者24,097名を調べた2022年の分析では、やさしい系統として知られるグルコシド系界面活性剤でも2.0%に陽性反応が出ました。香料には反対向きの結果もあり、2015年の試験では、香料入りのフォームでも無香料の洗顔料でも、敏感肌の参加者の刺激・赤みのスコアはよくなりました。結局は1本の製品に重なったいくつもの条件の結果なので、記録表に成分の名前と同じ期間に変えたものを一緒に書いておくと、あとで見分けられます。

泡の量とすすぎの回数は、なぜ書いておく?
同じフォームでも一度に使う量が多ければ、肌にふれる洗浄成分も増えるからです。1999年のパッチテストでは、界面活性剤の混合物による刺激は量に沿って大きくなり、13名の腕に貼ったパッチでは、2mg/パッチのときは10名に反応がなかったのに、20mg/パッチでは11名に刺激が出ました。
パッチテストは洗い流す洗顔とは条件が違うのでそのまま当てはめはしませんが、ポンプの回数や出す長さを決めておけば、2週目に変化があったとき、量のせいか製品のせいかを分けて見られます。すすぎは、ぬるま湯を何回かけたかを数えて書きます。朝の通学や出勤の準備で急いだ日にすすぎが減ったなら、その日のつっぱりの欄に印をつけておきます。

家の洗顔料が弱酸性か弱アルカリ性か、どうやって確かめる?
容器や商品説明のpHの表示を先に見て、なければメーカーに問い合わせます。最後までわからなければ、記録表に「表示なし」と書いて、洗顔後の肌の反応で判断します。
石けんのように固形の洗浄剤はアルカリ性寄りのことがあるので、別に書いておきます。高齢者のスキンケアの文献11本をまとめた2021年のレビューは、市販の洗浄剤のpHはおおむね約9.0だと記し、すすめられる洗浄のpHを4.0〜6.8としています。韓国では、ニキビ用の機能性化粧品かどうかはパッケージの「機能性化粧品」という文言で確かめるよう韓国食品医薬品安全処(MFDS)が案内していて、こうした製品も薬ではないと説明しています。これは韓国の制度の話で、日本のパッケージにこの表示はありません。
弱アルカリ性と弱酸性の洗顔料、違いはどこに出る?
いちばんはっきりした違いは、洗った直後に肌表面のpHがどれだけ上がるかです。乳児40名を10名ずつ4つの群に分けた1997年の試験では、pH 9.5のアルカリ性石けんの群は肌のpHが0.45上がり、水道水だけの群は0.19上がりました。pH 5.5の洗浄剤は、水道水より0.09多く上がっただけでした。
集中治療室の成人43名を調べた2013年の研究でも、pH 5.5の洗浄剤で洗った群(24名)は石けんで洗った群(19名)より腕の肌のpHが低い結果でした(p=0.0068、ランダム割り付けではありません)。ただし、どちらの研究もニキビのある大人の顔を対象にしておらず、肌のpHの差が吹き出物の数につながるかは確かめられていません。そのため表示は参考として書いておき、判断は2週間の記録表でします。
2週間のなじみ具合の記録表
| 期間 | 泡の量 | すすぎの回数 | 洗顔後につっぱりが続いた時間 | ヒリヒリ感(なし・少し・強い) | 新しい吹き出物の数(額・頬・あご) | 同じ期間に変えたもの |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1〜3日目 | ポンプ_回 | _回 | _分 | |||
| 4〜7日目 | ||||||
| 8〜10日目 | ||||||
| 11〜14日目 | ||||||
| 14日目の判断 | 量を減らしてみる? | すすぎを増やしてみる? | 1週目より短くなった? | 2週目にも残った? | 1週目より増えた? | 原因が重なった? |
2週目につっぱりの時間が短くなり、新しい吹き出物が増えていなければ、使い続けてみる価値があります。2週目になってもヒリヒリ感が「強い」まま、または新しい吹き出物が増えたなら、前の洗顔料に戻して同じ表をもう1週間つけて比べます。
洗顔料を変えて肌が荒れたら、皮膚科に行く目安は?
- 新しいフォームを使って、はれ・じゅくじゅく・ほてりが出たら、すぐに使うのをやめて皮膚科を受診してください。
- 前の洗顔料に戻したあとも赤いぶつぶつが増え続けるなら、洗顔料以外の原因があるかもしれないので、皮膚科で確かめてもらいましょう。
- 処方された塗り薬を使っている途中なら、洗顔料を変える前に処方した医療機関に相談してください。
根拠にした研究から3つ
- 敏感肌の女性40名を3週間比べた2013年のランダム化試験(PMID 24305430)では、市販の洗顔料の群の刺激の報告は1週目20%、3週目10%でした。
- パッチテストを受けた患者24,097名を分析した2022年の研究(PMID 35551968)では、グルコシド系界面活性剤の陽性率は2.0%でした。
- 乳児40名を調べた1997年の試験(PMID 9407174)では、pH 9.5のアルカリ性石けんが肌のpHを0.45上げ、水道水(0.19)より大きく上げました。
よくある質問
弱酸性の洗顔料に変えたら、ぶつぶつや吹き出物が増えたのはなぜ?
弱酸性という表示だけで小さなぶつぶつが増えたり減ったりすることを示した研究は、この記事の根拠資料にはありません。同じ弱酸性でも洗浄成分・香料・使う量は違い、同じ時期に変えた日焼け止めや月経周期が重なることもあります。2週間ほかの製品はそのままにして新しい吹き出物の数を書いてみると、洗顔料のせいかどうかを見分けやすくなります。
家の洗顔料が弱酸性か弱アルカリ性か、どうやって確かめる?
まず容器や商品説明でpHの表示を探し、なければメーカーに問い合わせます。どうしても見つからなければ記録表に「表示なし」と書き、洗顔後のつっぱり・ヒリヒリ感で判断します。高齢者のスキンケアに関する文献11本をまとめた2021年のレビューは、市販の洗浄剤のpHはおおむね約9.0だと記しています。
弱アルカリ性と弱酸性の洗顔料は何が違う?
洗った直後に肌表面のpHがどれだけ上がるかに違いが出ます。乳児40名の試験(1997年)では、pH 9.5のアルカリ性石けんは肌のpHを0.45上げ、水道水(0.19)より大きく上げましたが、pH 5.5の洗浄剤は水道水より0.09多く上がっただけでした。ただし、この差が大人の顔の吹き出物の数につながるかは確かめられていません。
出典
- HMP foam cleanser vs. a commercial cleanser in 40 women with sensitive skin, 3-week RCT, 2013 (PMID 24305430)A
- Tolerability of fragranced vs. fragrance-free facial cleansers in sensitive skin, 153 people, 2015 (PMID 26682289)A
- Patch testing to glucoside surfactants, North American Contact Dermatitis Group, 24,097 patients, 2022 (PMID 35551968)B
- Dose-dependent irritation of a surfactant mixture on patch testing, 13 people, 1999 (PMID 18503452)B
- Effects of soap and cleansers on infant skin pH and surface lipids, 40 infants, 1997 (PMID 9407174)B
- Skin pH after a mildly acidic cleanser vs. soap, 43 ICU adults, 2013 (PMID 23665029)B
- Systematic review of skin care for incontinence-associated skin damage in older adults, 2021 (PMID 34729012)A
- Korea's Ministry of Food and Drug Safety (MFDS, Busan office) consumer newsletter — Are acne cosmetics a treatment? (Korean, 2025-05-30)機関資料
- Korean Dermatological Association — Basic skin care products (Korean)機関資料
動画や掲示板の投稿は、ここでは事実の根拠として扱いません。詳しいルール:編集方針


